ハワイをさらに深く知りたくなったら訪れて。ハワイの歴史、文化、自然がいっぱい詰まった博物館です。
いざミュージアムへ!
アロハー、ハワイナビです!今回ナビが紹介するのは、2014年に設立125周年を迎える「ビショップ・ミュージアム」です。場所はダウンタウンよりやや西、ホノルル空港の少し手前あたりのカリヒというエリアに位置し、ミュージアム敷地内にはテーマごとに建物やスペースが分かれています。
ハワイ好きと称する人でもハワイについて案外知らないことも多いかと思いますので、少し掘り下げてハワイを知りたくなったら、ビショップ・ミュージアムでハワイや周辺地域に関する各分野を見学して行きましょう。
ジャパルカ・パビリオン
ミュージアム正面入口を入ってすぐのギフトショップ
駐車場から正面扉を入るとすぐギフトショップになっていますが、ここはジャバルカ・パビリオンという建物の一部となっています。ギフトショップにはハワイアンの洋服、小物、ハワイに関する本など色々揃っていますので興味のある人は帰りに立ち寄ることにしましょう。
ギフトショップを出たパビリオンの奥に駐車場に面するかたちでカフェがあります。サラダ・サンドイッチ・キッシュ・パニーニ・ローカルプレートなどのメニューがあるのでお腹が空いたらここで休憩。ただし閉館30分前にはほぼ片付けられていて、スパムむすび、残りの弁当box、スナック類くらいしか残って いないのでカフェのご利用は計画的に。
ギフトショップの先を出たミュージアムのチケット売り場向かいにプラネタリウムがあります。扉を開けるとプラネタリウムのプログラムが始まるまでのロビーになっていて、待っている間に天気・津波・雲の動きなどについて球体画面で見る事ができます。
さて改修作業の後2012年に再オープンしたプラネタリウムには、新しいサウンドシステムやLEDライトが加わりプログラムの内容もより一層充実したもの になっています。プログラムは数種類ありますが日本語で行われるものもあるので、ミュージアムを見て回る前にプログラム開始時間をあらかじめチェックして おきましょう。
プラネタリウム、ロビーの入り口
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直径約6フィート(約1.8m)の球体スクリーン
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ハワイアンホールのコンプレックス
ここで少しビショップミュージアムの創立について。52才の若さで亡くなったカメハメハ一族最後の子孫にあたるバーニス・パウアヒ王女の遺言を受け、王女の遺産を基に夫であるチャールズ・リード・ビショップ氏が1887年にカメハメハスクール男子校を創立(女子校は付近エリアに1894年設立)。1889 年亡き王女を追悼して、カメハメハスクール男子校と同じ土地に建てられたのがビショップ・ミュージアム(ハワイアンホールとポリネシアンホール)です。当初は王室に代々伝わる家財やハワイ(考古)工芸品などのコレクションが展示されました。1940年に新しくカメハメハスクール・コンプレックスがカパラマハイツという場所に建てられるまではミュージアムと場所を共有していたそうです。
石造りの赴きある建物
さてジャバルカ・パビリオンを抜けて道なりに歩くと右手に見える石造りの建物がハワイアンホールのコンプレックス(複合ビル)です。コンプレックス内には ハワイアンホール、再オープンしたパシフィックホール、カヒリルーム、絵画ギャラリー、中央広間などのエリアから構成されています。各エリアが内部通路で 繋がっているので、ぐるぐると歩き回っているうちに「あれれれ?」と迷ってしまう感じですが、ちゃんと最後には元の入り口に帰ってこれますのでご心配なく。
カヒリルーム、ギャラリー、中央広間
ハワイアンホール・コンプレックスの正面扉を入ってすぐ左側にカヒリルームがあります。カヒリルームには鳥の羽の王旗やハワイ王族の肖像画などが展示されていま す。なおルーム名のカヒリとはハワイ語で、王族のシンボルである鳥の羽の王旗(Feather standards)を指します。
そしてカヒリルーム向かい、コンプレックス入り口右側には展示ギャラリーがあり、現代アートやその時々でハワイ関係の期間展示がされています。
更に同1階の階段裏側にはアトリウムと呼ばれる中央広間があり、フラダンスや歌、ハワイの歴史についての語りなどが催されます。
2階連絡通路からのハワイアンホール入口
ハワイアンホール
期間展示ギャラリーの更に奥がハワイアンホール。2階の連絡通路でパシフィックホールと行き来できます。3階まである中央スペースは見事な吹き抜けとなっています。
5年越しの本格的な改修作業がされた後2009年に再オープンしたハワイアンホールではハワイの伝統、生活、歴史についての展示やコレクションを見ながらハワイアンカルチャーについて深い見識を得ることができます。
建物入口を入ってすぐの階段
パシフィックホールハワイアンホール・コンプレックス入り口正面から上の階への階段があり、ここを上るとパシフィックホールです。
8.7ミリオンドル(9億円相当)を費やした3年越しの改修プロジェクトがついに終了し、2013年9月に再オープンしました。内装はコアウッドを基調に美しく格式が漂い、各展示物も気候に合わせて細かく管理できるようになりました。
2階建ての同ホールでは、太平洋諸島の人々と青い大陸(パシフィック・オーシャン)移住者の六千年に及ぶ起源や文化について知ることができます。かつては ポリネシアンホールとされていましたが、パシフィックホールと改名することで、太平洋諸島間の人々の文化・生活・言葉についての歴史的繋がりを幅広く取り 扱っています。
モバイルツアーのポスター
ハワイアンホール・コンプレックスはFree Wi-Fiエリアとなっていて、スマホやタブレットなどのデバイスによるモバイルツアーができるようになりました。言語選択に日本語もあるので、重要展示 物についてのより深い知識が得られます。使い方は、随所にあるSTOPサインのQRコードをお手持ちのデバイスでスキャンするだけ。またはモバイル・オー ディオ・ツアーサイトにて、STOPサインに表示された3桁の数字を入力すればOK。
2013年夏から導入されたようで早速ナビもipadで試してみましたが、この時はうまくネットワークに繋がらず、スタッフの人にも色々試してもらいまし たがあえなく断念。他の見学者の人達はスマホなどでモバイルツアー出来ていたようですが、こんなこともあるものです。。。
このモバイルツアー、将来的には言語の種類と使用できる範囲を増やしていきたいそうです。
パキホール、キャッスル・メモリアル、ハワイアン・ガーデン
パキホール通路
大きなハワイアンホール・コンプレックスの裏手にひっそりと佇むのがパキホール。ここにはハワイの有名スポーツ選手の写真や記録などが通路の壁伝いに飾られています。日本の名前を持つ日系選手の功績も多く見られます。
パキホールを背にして右手(またはハワイアンホール・コンプレックスを出て右に進んだ右奥)にはキャッスル・メモリアルという建物があり、ここではそれぞ れ期間ごとの展示がされています。1階スペースでは恐竜展やレゴ展などといった子供に人気のテーマがやってきます。2階スペースでは現在(2013年11 月)、日系移民に関する資料が展示されています。また同館1階にあるギフトショップでは子供絵本やおもちゃをメインに取り扱っています。
サイエンス・アドベンチャーセンター
サイエンス・アドベンチャーセンター入り口
キャッスル・メモリアルの建物を出て中心の芝生エリアへ戻ると右前方にハワイアン・ガーデンがあり、その先に見えるのがサイエンス・アドベンチャーセン ターです。ここではハワイの自然環境について科学的に学ぶ事ができます。いくつかある体験コーナーでは、実践した結果どのような反応が得られるか、という 現象を分かりやすく楽しく学ぶ事ができるので子供にも人気の施設です。
さてミュージアムをざっと見て回りましたが、いかがでしたか?ハワイについての新しい発見があったり、ハワイをまた違った角度から見ることができますね。 今まで知らなかったハワイを知りたくなったら、是非ビショップ・ミュージアムを訪れてみて下さい。人々を魅了するハワイの深〜い魅力が隠されているかもし れません。以上、ハワイナビでした!